おまかせNews1月号

おまかせサーバサービスご利用のお客さま　へ

おまかせNews　1月号をお届けします。

今月は、最近問合せが増えている「Port25番ブロック」についてお話させていただきます。

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　　　　　　　　　　おまかせNews　－　2006年1月号
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目次：　Port25番ブロックについて
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Outbound Port25 Blocking(Port25番ブロック)について
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-------Outbound Port25 Blocking(Port25番ブロック)とは?------

いままでメールサーバ間のメールの配送や、顧客からのメールの送信では、
特に送信者の認証などは行われてきませんでした。ですので、回線プロバイ
ダーのメールサーバを使用するのではなく、各個人のパソコンから、直接宛
先のメールサーバにメールを送り込むということが技術的には可能でした。
ウィルスや迷惑メールの配信には、これが悪用されており、ウィルスに感染
したパソコンから、どこのメールサーバも経由せずに直接宛先のメールサー
バへメールが送られ、そのメールを受け取った人は、その感染したパソコン
の回線プロバイダーに問い合わせを行うため、回線プロバイダーには、その
ような問い合わせが殺到するという事態になっています。

そこで考え出されたのが、「自プロバイダー以外のメールサーバは使えなく
してしまおう」という方法です。これは、回線プロバイダーの顧客から自プロ
バイダー以外のメールサーバへのメールの送信だけを遮断(ブロック)して
しまう方法です。では、どのようにして、プロバイダー以外のメールサーバへ
の通信を識別できるのでしょうか。
インターネットのサービスは、それぞれ通信のための出入り口に数字がつけ
られています。メールを送信する際は、25番、Webは80番というように決まっ
ています。そこで、自プロバイダー以外の25番ポートへ接続する通信のみを
遮断すれば目的は達せられるということになります。
そこで、この方法を「Outbound Port25 Blocking(ポート25(番)ブロッキング)」
と呼んでいます。

ただ、単に「Port25番をブロック」してしまうと、これまで送信できていた
メールが送信できなくなってしまいます。そのため、メール送信の別の入口
として「587番(Submission)Port」というPortを用意し、なおかつ、
「SMTP認証(SMTP Authentication)での送信」ならば、（その回線プロバイダ
から、外部のメールサーバを使っての）メール送信を許可するという代案を
たてました。

また、「Port25番」でも回線プロバイダーで用意されているサーバを使用す
れば、メールの送信を許可するという対策をとっているところもあるようです。

---------おまかせのサービスでどんな影響があるの?---------

回線プロバイダーが「Port25番ブロック」を設定してしまうと、おまかせサーバ
の送信サーバは、回線プロバイダーにとって「外部」の送信サーバとなってし
まい、ブロック対象とされてしまいます。(※1)
そうなると、その対策をとっている回線プロバイダーからは弊社のメールサー
バを使って、メールの送信ができないことになります。
その場合、おまかせサーバサービスセンタ側でできることは

・587番Portを開ける

ことですが、「SMTP認証」が伴うため、サービスが限定されてしまいます。(※2)
あとは、回線プロバイダー側で用意している送信サーバを利用するという以外
に方法がありません。

具体的には、既に「WAKWAK」という回線プロバイダーが、「Port25番ブロック」
を始めています。また携帯電話会社へのメール送信のみ「Port25番ブロック」を
行っているというプロバイダーも増えてきました。
今後は、インターネットの公的な役割から業界全体で取り組む方向と思われ、
採用するプロバイダーはますます増える傾向にあります。

今後は、回線プロバイダーからお知らせの中に「Outbound Port25 Blocking」や
「Port25番ブロック」というキーワードがあった場合は、お客様のメールソフトの
設定を変更しなければならない可能性もありますので、充分ご注意ください。(※1)

※1
お客様と回線プロバイダーのご契約内容によっては、ブロック対象とならない
場合もあります。詳細については充分回線プロバイダーとご相談ください。

※2
おまかせサーバサービスでは「ウィルスチェックサービス」を「SMTP認証」で
行っている場合、587番Portでのご利用が可能です。