おまかせサーバサービスご利用のお客さま へ
おまかせNews 9月号をお届けします。
今月は、「メールのヘッダ情報の見かた」についてご案内します。
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おまかせNews − 2006年9月号
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「メールヘッダ」の解析方法
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お客様からのお問合せで、「メールが遅れて届く」と言うものがあります。
この場合、メールのヘッダ情報を確認することで、ほとんど、原因の割り出し
が可能です。
以下、簡単ではございますが、多くの皆様がお使いになっている、Microsoft
Outlook Express 6.0を例にとって、メールのヘッダ情報のご説明させていた
だきます。
受信されたメールを選択した状態で、「ファイル」メニューから「プロパティ」
を選択します。新しくウインドウが開きますので、「詳細」タブをクリックす
ると、「このメッセージのインターネットヘッダー」が表示されます。
こちらがサンプルとなりますのでご参照下さい。
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Return-Path: <sample@omakase.jp>
Delivered-To: reg@omakase.jp
Received: from mx3.omakase.jp (mx3.omakase.jp [210.248.175.112])
by omakase3.vds.omakase.jp (8.13.6/8.13.6)
with ESMTP id k7M8S9Ls029451 for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:09 +0900 (JST)
Received: from scan1.omakase.jp (scan1.omakase.jp [210.248.175.11])
by mx3.omakase.jp (Postfix)
with ESMTP id 0646C1173E4 for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:08 +0900 (JST)
Received: from scan.omakase.jp (scan.omakase.jp [210.248.175.5])
by scan1.omakase.jp (Postfix)
with ESMTP id A7D9D2584D1 for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:08 +0900 (JST)
Received: from 3041 (p8888.tokyo.sample.ne.jp [60.39.143.***])
by scan.omakase.jp (Postfix)
with ESMTP id 83D8BCC45E for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:08 +0900 (JST)
Message-ID: <002301c6c5c4$e5698ec0$9888a8c0@3041>
From: おまかせサンプル <sample@omakase.jp>
To: おまかせ登録窓口 <reg@omakase.jp>
Subject: サンプルメールです。
Date: Tue, 22 Aug 2006 17:28:04 +0900
MIME-Version: 1.0
Content-Type:multipart/alternative; boundary="----=_NextPart_000_001F_
01C6C610.5362D440"
X-Priority: 3
X-MSMail-Priority: Normal
X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2800.1437
X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V6.00.2800.1441
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インターネットに接続されるメールサーバは、SMTPといわれる手法を使って通
信を行っておりますが、中継したサーバの数だけ、上記サンプルにあるように
「Received:」と書かれている情報をメールに付加していきます。
一番下にある「Received:」が、発信者からのメールを最初に受け付けた送信
サーバの情報となります。上記サンプルでは、下記の部分になります。
Received: from 3041 (p8888.tokyo.sample.ne.jp [60.39.143.***])
by scan.omakase.jp (Postfix)
with ESMTP id 83D8BCC45E for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:08 +0900 (JST)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~この部分が受け取った時間
その後、いくつかのサーバを中継して、実際にメールを受信するサーバに届き
ますが、一番上の「Received:」が、受信サーバに届いた時間になります。
上記サンプルでは、下記の部分になります。
Received: from mx3.omakase.jp (mx3.omakase.jp [210.248.175.112])
by omakase3.vds.omakase.jp (8.13.6/8.13.6)
with ESMTP id k7M8S9Ls029451 for <reg@omakase.jp>;
Tue, 22 Aug 2006 17:28:09 +0900 (JST)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~この部分が受け取った時間
このサンプルでは、送信から受信まで、1秒で到達したことになっていますが、
メールが遅延して届いたと思われる場合は、この「Received:」行を下から確
認していくと、何処のサーバで中継に時間がかかったのかがわかります。
ここで、一番重要なポイントですが、Microsoft Outlook Express 6.0では、
「送信日時」には、「Date:」とある部分が表示されます。
これは、送信者がメールを書いた時間であり、送信サーバが受け取った時間
とは異なります。上記サンプルでは、下記の部分になります。
Date: Tue, 22 Aug 2006 17:28:04 +0900
一例としては、メールの発信者が退社直前に送ったつもりのメールが、何ら
かの不具合により「送信トレイ」に残った状態になっており、翌朝、メール
ソフトを立ち上げて「送受信」を実行した時に送り出される例などです。
この場合は、一番下の「Received:」行を確認すると、送信サーバ受け取った
時間が「Date:」に表示されている時間と大きく違っていることがわかるはず
です。
便利な電子メールではありますが、郵便にたとえると普通郵便のようなもの
です。
必ずすぐ届くものだと思っていると、送信し忘れや途中経路のサーバ故障に
よる遅延など、思わぬ落とし穴にはまるかもしれません。
そこで、メールで連絡を取り合っているお取引先やご友人とは、届いたこと
をお互いに返信しあうなどのルールをお作りいただくと、より安心してご利
用になれるのではないかと思います。また、特に重要なメールについては、
お電話で確認をされる方法なども有効かと存じますので、皆様方のご理解と
ご協力を宜しくお願い申し上げます。
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